芸術する絵本
芸術絵本の数々!

あなたのお気に入りは?

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うたがみえる きこえるよ エリック・カール作/もり ひさし訳 (偕成社) うたがみえる きこえるよ エリック・カール作/もり ひさし訳 (偕成社)
「はらぺこあおむし」などで知られる、巨匠エリック・カールさんの作品です。
文字は ほとんどなく、コラージュ(はり絵)のあざやかな絵が、ページを追うごとに音のない音楽を奏でます。
 
ころころころ 元永定正 作  (福音館書店) ころころころ 元永定正 作  (福音館書店)
色とりどりのピンポン玉みたいな玉が、最初のページから最後のページまで、ただ転がっていく。テキスト(文章)は、ほとんど「ころころころ」だけ、という、シンプルの極致。けれども、その中に広がる色と光の世界は素晴らしいです。わくわくしたり、ドキドキしたり、ちょっと怖くなったり・・・無限のイメージが広がります。
 
もこもこもこ たにかわしゅんたろう作/もとながさだまさ絵 (文研出版) もこもこもこ たにかわしゅんたろう作/もとながさだまさ絵 (文研出版)
「ころころころ」 と同じ 元永定正さんの絵、そしてテキストは、日本現代詩の第一人者、谷川俊太郎さんです。といっても、ほとんど「もこもこもこ」ばっかりですが・・・
大人の方はこの本を読んで、幼い頃に描いていた、目の眩むような壮大なイメージの世界を思い出してください。
 
The Animals(どうぶつたち) まど・みちお 詩/美智子 選・訳 安野光雅 絵(すえもりブックス) The Animals(どうぶつたち) まど・みちお 詩/美智子 選・訳 安野光雅 絵(すえもりブックス)
これは逆翻訳というか、日本語のテキストを英語に翻訳したものです。
オリジナルテキストは、「ぞうさん」のまど・みちおさん。訳はなんと、皇后 美智子さまです。
もともとの詩が、ガラスのようにピュアですし、美智子皇后の英訳が、単なる翻訳に終わっていなくて、すばらしいのです。どちらがオリジナルか わからなくなるくらいです。
対訳形式になっていますので、ぜひ読んでください。
この両詩人のカップリングに乾杯!
おまけに絵は、安野光雅さん!
これ以上贅沢な絵本はありませんね。
フジ子・ヘミング 運命の力 フジ子・ヘミング著(TBSブリタニカ) フジ子・ヘミング 運命の力 フジ子・ヘミング著(TBSブリタニカ)
これは「絵本」じゃないのですが、中に、フジ子さん自身の手による、美しい絵がたくさん入っていますので、敢えて載せました。彼女は、ピアノだけでなく絵においても、非凡な才能を持っています。表現法には、音楽や絵画、文学などいろいろありますが、中にある芸術の魂は 一つなのだと認識させられます。
フジ子・ヘミングさんのピアノ演奏は、魂に訴えるものとして、今や大変な人気。今日のフジ子さんをかたちづくっている 彼女の半生、そしてピアノへの想いと、独特の哲学が語られています。
 
神童  @〜C さそうあきら作(双葉社) 神童  @〜C さそうあきら作(双葉社)
これも厳密には「絵本」じゃありませんね。
コミックです。
けれどピアノの音を ここまで追求して描いたのはすごい。作者の、ピアノへの深い造詣に感心しました。天才少女と音大生が主人公の作品です。手塚治虫文学賞、かなにかの優秀賞を獲得した作品です。
ピアノの森 @〜I 一色まこと (講談社) ピアノの森 @〜I 一色まこと (講談社)
このコミックは まだ完結していません。
H巻が出て以来ず〜っと(何年も)休載されて、コミックも出ていなかったのですが、
2005年7月22日、ついに待望のI巻が出ました。
「ピアノへの専門的知識と解釈」という点では、前出の「神童」の方がずっと本格的です。
でも、「ピアノが好きで、魂に訴える音色を紡ぎ出す」主人公の姿を追うのは なかなか楽しい。それに、「ピアノの音」という、目に見えないものを描いた絵で、この作者の「音の絵」は、私が今まで見た中で一番ピアノらしくて好きです。
つきよのおんがくかい 山下洋輔 文/柚木沙弥郎 絵/泰好史郎 構成 つきよのおんがくかい 山下洋輔 文/柚木沙弥郎 絵/泰好史郎 構成
ジャズピアニストの山下洋輔さんが文を書いた、迫力ある絵本。
満月の夜に、山のてっぺんで動物たちが繰り広げるジャム・セッションは、真夏の野外ジャズフェスティバルを思わせます。
臨場感あふれる音とリズムの表現が ジャズメンの山下さんならではの迫力ですし、パンチのあるイラストの柚木さんが1922年生まれ、というのも驚き!
さて、あなたの耳に聞こえてくるのは、何の曲?
エミリーM.ビダート 文/ B.クーニー絵/掛川恭子 訳(ほるぷ出版) エミリーM.ビダート 文/ B.クーニー絵/掛川恭子 訳(ほるぷ出版)
実在の詩人 エミリー・ディキンソンをモデルにした絵本。人の心を潤し、いやしてくれる 音楽や詩やガーデンの花々。それらの持つ不思議な力の秘密が、格調高い文章と絵で語られます。「わたし」のパパが、花に水をやりながら言います。「ママがピアノをひいているのをきいていてごらん。おなじ曲を、なんどもなんども練習しているるうちに、あるとき、ふしぎなことがおこって、その曲がいきもののように呼吸しはじめる。きいている人はぞくぞくっとする。口ではうまく説明できない、ふしぎななぞだ。それとおなじことをことばがするとき、それを詩というんだよ」
パブリッシャーズ・ウィークリー誌年間最優秀絵本賞受賞。
 
ふゆめがっしょうだん 富成 忠夫・茂木 透 写真/長 新太 文 (福音館) ふゆめがっしょうだん 富成 忠夫・茂木 透 写真/長 新太 文 (福音館)
冬・・・木々の葉っぱはみんな枯れて落ち、裸の枝が寒々としています。
でも、ちょっと待って。枯れ木のように見える枝のあちこちには、やがて来る春にデビューする《冬芽(ふゆめ)》たちが、もうちゃんとスタンバイしているんです。
思い切りズームで撮影された彼ら《ふゆめ》たちの、表情の豊かさにはびっくり!
小人のような顔、リスのような顔、ロバのような顔、帽子をかぶった顔・・・
まさしく《♪みんなは みんなは きのめだよ・・・》と歌っているかのような、彼ら ふゆめがっしょうだん。
福音館の子ども月刊誌『かがくのとも』の、1986年1月号でしたが、今では絶賛のうちにスタンダードとして、ハードカバーの殿堂におさまっています。
テキストは 日本の巨匠 長 新太さんです。
ふゆの日のコンサート たかお ゆうこ作 (架空社) ふゆの日のコンサート たかお ゆうこ作 (架空社)
雪の夜に開かれた、ネズミの街のピアノコンサート。
コンサートホールには、続々とお客が集まってきます。
ピアニストの奏でる美しい音色は、虹色のベールのように、お客のみんなを包み、みんなうっとり。虹色の幸せな気分は、コンサートが終わってお客たちが帰る間もずっと続いていて、帰り道の街も、家も、虹色に染めていきます。家に帰ったお客は、まだ幸せな虹色の余韻につつまれたまま眠るのです。私のコンサートに来てくれたお客さんも、こんなふうにハッピーな気分で帰ってくれるといいなあ。
 
マエストロ さそうあきら著 (双葉社) マエストロ さそうあきら著 (双葉社)
天才ピアニストの少女を描いた「神童」の作者による音楽コミック。今度はオーケストラ版です。
メインキャラは 少女ならぬ「ジジイ」です。
しかし、この作者の音楽表現はすごい。オーケストラメンバーが音楽を作っていく、練習風景のマンガを読んだだけで、自分が音楽をやったり聴いたりしている時と同質の 快感と感動がこみ上げてきます。
 
 

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